「三毛猫屋ロングスカート店」は、店長のはせがわなつこと、         
二匹の三毛猫「あずき」と「こむぎ」が運営する、ちいさなちいさなお店です。         
※実質上、店員二匹は全く働きませんので、店長はせがわがひとりでなにからなにまでやっているわけですが。    

     
 お店の出発点は「ロングスカートって意外と売ってないよね?」→「じゃ、わたしが。」でした。         
店長はせがわは大のロングスカート党で、1年中ロングスカートで過ごしています。         
動きにくい、という方もいると思いますが、丈や形を選べば、これほど自由で快適な洋服はありません。         
         
中学生だった頃、ちょっと不良っぽい素敵な上級生はみんなロングスカートをはいていたものです。         
(・・・年齢がばれますね・・・)         
くるぶしが隠れるほどに長い、細い細いひだのプリーツスカート。         
ところが、高校生になったころ、時代はひざ丈スカート+ハイソックスの時代に突入しました。         
小さくて、ころっとした体系で、脚がきれいではない店長も、         
まわりに迎合してみんなと同じ丈のスカートをはいてたものです。         
でも、やっぱりコンプレックスでした。         
美しいもの、かわいいものが大好きなのに、私の脚って、かわいくない、ってずっと思っていました。         
学生のころは、太い眉毛にボディコンシャスのミニスカートが流行っていましたが、         
店長はどうしてもその波に乗ることに抵抗がありました。         
今でこそ、洋服の趣味嗜好は驚くほど多様化しましたが、         
当時、洋服が記号としての役割を果たし、人の属性をあらわす社会では、         
好き勝手に洋服を着る、というのはなかなか難しいことでしたね。         
         
そして、就職した先は「アンの部屋」。         
そこには、体を締め付けない、優しくてかわいい洋服がたくさんありました。         
本当に自由で個性的で、自分を表現できる洋服たち。         
これがすべての始まりだった気がします。         
         
こうして、店長はせがわは、ちいさなこのお店「三毛猫屋ロングスカート店」を作ることになりました。         
         
ダイエットも、きれいになるための努力も大事。
でも、コンプレックスのない女性なんて、ほんの一握りです。         
セクシーじゃなくたっていいじゃない。         
体系をかわいく、きれいにカバーして、自分にあったサイズのお洋服を見つけてくださいね。         
         
みんなが、自分とちゃんと向かい合えますように。         
深呼吸して、笑顔になれますように。         
そんなお手伝いができたら、最高に幸せだと思っています。         

2014年4月吉日  
三毛猫屋ロングスカート店  
店長 はせがわなつこ  
店員 あずき  
店員 こむぎ